N言語のそのままで

琴線に触れたことをちょっとだけ考察入れながら書き起こします。生業はシステムエンジニアでボランティアでカウンセラー活動しています。ベースは心理学、現象学です。

震えを隠しながら立ち上がり、体現していく。キュアエールは「元気」のプリキュアなのだと。-感想:HUGっと!プリキュア第23話

もはやプリキュアのことしか書いていない・・・

と思ってはいるんですが、23話はエンディングで泣かされてしまいました。

 


転校前のはなちゃんは人をかばっていじめられており、

決意の再起として新しい学校で「元気」に振舞っていたのですよね。

第1話の登校前の自分に何かを言い聞かせながら髪を切る描写は

いじめられていたことの伏線だったわけです。


ひざを抱えてベッドにうずくまっていた彼女が

「元気」のプリキュアとして、守るべきもののために戦う。

プリキュアチームの盛り上げ役として明るく振舞う。仲間も鼓舞する。


「元気」は彼女が一度失ってしまったものであり、

再びそれを信条としながら「元気」を取り戻し、体現してきたのかな、などと見ていて想像しました。


本編に続くエンディングを見てその姿勢のひたむきさ、がむしゃらさがより伝わってきました。

新エンディング曲のタイトルは「HUGっと!YELL FOR YOU」。

みんなへのエールであるとともに、はなちゃん自身への応援歌でもあると思います。


さあ行こう、信じる、あきらめない。

要素を取り出してしまうとありきたりになってしまうのですが、

ひたすらな前向きさの裏に、震えながら自分を励まして走り続ける姿が垣間見える曲であり、

裏側にある弱さが、ひざを抱えたはなちゃんの姿と重なって迫ってきました。


そうやって必死に走る人を、私は祈るような気持ちで愛おしく思います。

ああどうか、報われてほしい、健やかであってほしい、と。

 


プリキュアを見ている小さな子供たちは、障壁だらけの社会に出てゆき、打ちのめされることもあるでしょう。

そんなときに野乃はなちゃんを思い出してほしいのです。

彼女の立ち上がる姿を。

その姿をアニメ作品で表現した大人たちの祈りを。

 


HUGっと!には祈ってばかりです。本当に。

 

2018/7/19 追記

エンディングがいい曲すぎて空で歌えるようになってしまいました。

歌いだしが、花が咲く、なんですよね・・・

はなちゃんの人生の花を咲かせるという意味合いもあるんだろうなーと思います。

 

泣けるポイント、私も同じです。

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