N言語のそのままで

琴線に触れたことをちょっとだけ考察入れながら書き起こします。生業はシステムエンジニアでボランティアでカウンセラー活動しています。ベースは心理学、現象学です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

弱者の周辺にいるあなたも、尊重の対象なんだよ-感想:HUGっと!プリキュア第35話

HUGっと!はいいですね、本当に。 めちゃくちゃ真面目に正面から問題に向き合ってるのが好きです。 さて、35話に出てきたあやちゃん、現代っぽいキャラ造形だな、と思いました。 お母さんに気を遣って自分を抑えこんでいるところ、 無理が生じていてもいい子…

転調の違和感の隙間で重く響く感情 ―感想:SONGSスペシャル 宇多田ヒカル

もうデビュー20年になるんですね、宇多田さんは。 10代の息詰まる苦しさ、20代のもがきと不安を 彼女の歌に乗りながら生きてきた同世代なので、 ああ、もうそんなになったのか、という感じです。 番組内で又吉さんと宇多田ヒカルの「言葉」について対談して…

震えを隠しながら立ち上がり、体現していく。キュアエールは「元気」のプリキュアなのだと。-感想:HUGっと!プリキュア第23話

もはやプリキュアのことしか書いていない・・・ と思ってはいるんですが、23話はエンディングで泣かされてしまいました。 転校前のはなちゃんは人をかばっていじめられており、 決意の再起として新しい学校で「元気」に振舞っていたのですよね。 第1話の登…

逡巡を乗り越えた受容的態度 ~優しさと正直さの狭間で~ -感想:クロ現+ 2018年7月3日放送回『“息子介護”の希望をさがして ~50代ディレクターの介護記録~』

昨日のクロ現+の息子介護の回、ディレクター自身が当事者とのことで リアリティがあり、思いが詰まった濃密な放送内容でした。 介護者の希望になる例として挙げられていた中でも、特に鈴木さんの言動に心揺さぶられました。 鈴木さんが自分が作ったご飯をお…

愛は見捨てない、誰一人。-HUGっと!プリキュア第22話より

パップルさんの苦しい恋が終わる、というとても子供向けとは思えない話でした。 映画の宣伝というミッションがありてんこもりの回でしたが、彼女の苦しみに愛を持ってぶつかっていくというキモ部分がしっかり描かれていました。 私にはもう何もない 何もかも…

表象ではなく人格を見てほしい -『「女性エンジニア少ない問題」を解決するために・・・』について

私もひとりの女性エンジニアであり、 仕事をする中で色々と考えたり、感じることがあります。 差別が空気として蔓延していると、差別だと思わない人の方が多いもの。 反ジェンダー固定化の観点から、批判的に書きます。 (以下、論評になるので語調変えます。…

愛したい愛されたい、願望系の愛のプリキュア -HUGっと!プリキュア第20話より

プリキュアばかり書くつもりはないのですが・・・またもHUGプリです。 新プリキュア追加回なのですが、変身の直前のせりふにぐっときてしまいました。 (プリハートを手にして、えみるとルールーが見つめ合って)あなたを愛し、私を愛する!(変身シーンへ) (H…

自己肯定と相互尊重 -HUGっと!プリキュア第19話より

HUGっと!プリキュアの第19話がすごかったのでブログはじめました。 かなり攻めたジェンダーの話が主題だったと思うのですが、それを基礎付ける価値観として自己肯定と相互尊重をはっきりと描いているのに心打たれました。 「そうか、君も苦しいのか。(オシマ…